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ツナガルプロジェクト 第5回を開催しました

ツナガルプロジェクト第5回 11月15日(日)16:30~17:30

今回のゲストスピーカーは、バングラデシュ出身在日10年目で、日本永住権をお持ちのシャルミン ヌルさんです。
「私の母国バングラデシュ」、と題して参加者19名にお話しいただきました。
冒頭の「バングラデシュのことを知っていますか?」の問いかけに、国の名前は知っているけれど、どんな国なのか?何が有名なのか?全く知らない。というのが本当のところ。
どんな国なのか興味深々です。

インドの東、ミャンマーの西に位置するバングラデシュは、日本の国旗と色違いの同デザイン。白地が緑で真ん中の赤は日本と一緒。赤は、戦争で亡くなった方の血の色。哀悼と二度と戦禍を繰り返さないようにとの戒めであり、緑色は豊かな大地を表しているんだとか。
公用語はベンガル語。幼稚園の頃から英語も勉強しているため、都市部では英語も通じるそうです。
豊かな大地ではマンゴーやグアバが実り、日本ではなじみのないジャックフルーツが国の果物となっています。
「日本とバングラデシュ、どちらがお米を食べるでしょうか」というクイズでは、参加者がハンドサインで答えを示します。
答えは、バングラデシュ!おにぎりであれば4~5個は普通に食べてしまうとか。
お米の量を日本に合わせてから、シャルミンさんはとても体重が減ったそうです。

宗教は、イスラム教90.3%・ヒンズー教8.5%・仏教0.6%・キリスト教0.5%と、圧倒的にイスラム教徒が多い国です。
ティーガーデンと呼ばれる茶畑には、日本で呼ばれる県にあたる「シルヘット」という地域が全てお茶の生産に関わっていて、400万人がお茶の仕事に従事しているというのですから驚きです。
世界遺産に登録されているシュンドルボンには、手付かずの自然が残っており絶滅危惧種の動物が多く生息しているそうです。日本でもおなじみのベンガルトラもこの地に生息しています。ベンガルとはバングラデシュを含む地域の名前なんですね。
文化の面では、2月21日「世界母国語デー」というお祭りがあり、1999年にユネスコが国際デーとして制定もしており、国民は花を手向けて戦争で亡くなった方々と母国語に対して気持ちを寄せる日であるそうです。
母国語を守るために戦争となったのは、世界でただ一つバングラデシュだけということですが、初めて知る事実の連続です。
バングラディシュの新年は4月14日。カレンダーを見せてもらいましたが、ベンガル語と英語の両方で表されているカレンダーにもびっくりしました。

最後には、コックスバザールという世界一長いビーチについて。
150キロもビーチが続いているというのですから、本当に驚きです。
そのコックスバザールの近くには、世界一規模の大きい難民キャンプが存在していて、ミャンマーから川を渡って逃げてきた人々は80万人以上。日本でいうと、静岡浜松市がおよそ80万人ですから、1都市全てが難民ということになります。現在は、国連とバングラディシュ政府とで難民キャンプが運営されているとのことですが、1億6千万もいる国民に80万人の難民を抱えるということは多くのひずみが生じているそうです。
今回もチャットを併用しながら、プロジェクトは進行しましたが、
「なぜミャンマーからバングラディシュに人は来るの?」という男の子の素朴な質問には、多くの考えるきっかけがありました。
子ども会員の5名からは、学校でバングラディシュのことをやったんだけど、線路沿いでいっぱい売っているのは何を売っているの?日本での文化の違いで困ったことはありませんでしたか?日本のどこが好きですか?お茶の種類は何種類くらいありますか?など多くの質問が寄せられました。不思議と思うことをきちんと言葉にして質問できる姿勢は本当に素晴らしいと感じました。
一つひとつにシャルミンさんは丁寧に答えてくださいましたが、大学生の頃からに在日していて、現在では日本に帰化されているご主人が、回答の中で登場しました。「大好きな主人が大好きな日本だから、私も疑うことなく日本が大好きでここに来たわ」と笑顔でお話ししてくださったことに、心がほっこりしました。

全く知らなかったバングラディシュが身近に感じられた1時間でした。歴史や背景を掘り下げると、もっともっと深く知れるのだと感じます。素敵なお話を聞かせてくださったシャルミンさん。
本当にありがとうございました。

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